三軒先で鳴く犬

犬は飼ったことありません

彼氏はいません

以前の知人に「彼氏っぽい人はいるけど」という人がいた。

最初は彼氏がいると言っていたのに、彼氏が彼氏っぽい人に降格したらしく、よくわからないが、ともかく色んな男性と楽しんでいるようだった。

私には「彼氏っぽい人」という単語が背徳的であり、知人の派手な交友関係を眩しく感じた。

 

 

そんな私には今「彼氏っぽい人」がいる。

職場の男性で、付き合ってはいないがLINEのやりとりをし、たまにご飯に行ったり、休日にデートしたり、家に泊まったり、旅行に行ったりしている、

 

 

今の彼氏っぽい人と過ごしていると、寂しさや承認願望がなんとなく満たされてしまう。

しかし彼氏っぽい人はあくまでっぽい人であり、私の彼氏ではない。

一応彼氏が欲しいと思って行動しようとはしているものの、その彼氏っぽい人が彼氏っぽい事をしてくれるので満足してしまう。

人はこうやって婚期を逃し、後に血の涙を流すのだろう。

 

 

厄介なのは彼が職場の男性という事だ。

周囲にバレて気を使われるのは嫌だし、万が一でも痴情のもつれが起きた場合も、仕事で顔を合わせなければならない。

 

 

実際、二回ほど二人でいるところを目撃されている。

一回は直接関わりのない職場関連の人だから多分セーフ。

 

もう一回の方は普通に二人で歩いているところを見られてたらしい。

でも私は藤崎詩織ばりに噂されるのが嫌で、強引に否定した。

幸い目撃した人に気を使われて大きく言いふらされる事はなかった。

職場の人に彼氏っぽい人と付き合っていると思われるのは絶対に嫌だ。

 

これが職場の人でなければ「私たち付き合ってるの…?」とか「将来の事考えてる…?」とか恋愛ドラマさながらに迫る事もできたかもしれない。

何故なら私は一応結婚願望がある。

そして結婚適齢期でもある。

 

ちなみに彼氏っぽい人と私は仕事の話以外に共通点はなく、趣味嗜好も全く噛み合わず、学歴職歴も釣り合わず、金銭感覚も美的感覚も食の好みも被服の好みも何一つ合致しない。

なんで仲良くしているのか、当の本人である私が一番不思議に思っている。

結婚したとしたら間違いなく価値観の違いで離婚するだろう。